日本には「きび」という穀物があります。
「きびだんご」でお馴染みですね。
そこに中国から別の種類の「きび」が伝わってきたので、区別するために中国を意味する「もろこし(唐土)」を付けて、「もろこしきび」と呼ぶようになりました。
これを略して「もろこし」と呼ばれ、定着しました。
さらに時代が下り、さらに別の「きび」が伝わってきました。
「もろこし」に中国を意味する「とう(唐)」が前につき、「とうもろこし」と名付けました。
つまり「とうもろこし」という名前には「きび」という単語は含まれず、二重に中国を意味する言葉を連ねています。「中国中国」というわけです。
ダブルに重なっているわけです。
北海道では、「とうもろこし」のことを「とうきび」と言いますが、「唐」の「きび」というので、ネーミングとしては「とうもろこし」よりも正しいです。
コメント